こんにちは。パーソナルジムROCKS代表の澤村英希です。
今日お話ししたいことは何かというと、「体脂肪率」についてです。
体脂肪率とは、その名の通り、体重に占める脂肪の量の割合のことです。
例えば、体重100kgで体脂肪率が10%の場合、この人の脂肪の量は10kgであるということです。
体脂肪率が10%と聞いて、どんな体型を想像しますか。
アスリート並みの体型や割れた腹筋を想像するのではないでしょうか。
これは数字の世界であって、同じ体脂肪率であっても人によって体型は全然変わってきます。
人によってと言うより、その人の筋肉量によるという方が正しいかと思います。
私自身、今から4年前は体脂肪率は10%でも割れた腹筋は全く見えていませんでした。
頑張ってダイエットして、体脂肪率が9%を切ったころになってやっと薄っすらと、そして光の当たり具合でなんとか腹筋の筋が見える程度でした。
それが今では体脂肪率が12%程でも腹筋の盛り上がりがわかるレベルになりました。腹筋ひとつとってもそれくらい筋肉量に依存するということです。
そもそも体脂肪率はどのように測定しているのでしょうか。
体脂肪を測定する方法はいくつかあるのですが、家庭用の体組成計と言われる測定器は「生体インピーダンス法」といって、低圧電流を流してその電気抵抗値で脂肪量や筋肉量を推定しています。
筋肉は水分を多く含み、脂肪は水分が少ないと言う特徴があります。
水分が多い方が電流は流れやすくなり、電気抵抗は低くなります。
それとは逆に、水分が少ない脂肪は筋肉より電導性が低くなるので、脂肪が多いと電気の流れが遅くなり、電気抵抗は高くなります。
これが「生体インピーダンス法」の基本的な構造です。
では、どの体組成計で測定しても同じ数値になるのでしょうか。
諸説言われているところですが、今回はそれを実験してみました。
比較したのは3種類の測定器です。
①OMRON体重体組成計HBF-227T-SBK
②TANITA体重体組成計BC-640
③InBody270体成分分析装置
これを3つ並べて順番に体脂肪率を測定しました。
①14.6%
②9.0%
③9.8%
①が非常に高く、②が最も低いという結果になりました。
3種類の特徴は、
①両足で測定する安価なタイプ。
下半身に交流電流を流して全身の脂肪量を換算。
年齢や性別等で補正しているため同じ体成分でも補正によって数値が変動。(実際に年齢や性別を変えると測定値が大きく変動した)
上半身より脂肪の多い下半身のみの測定で全身の脂肪量を換算しているため、体脂肪率は高く表示されると推認。
②両手両足で測定する安価なタイプ。
全身に一つの周波数で交流電流を流して測定。
年齢や性別等で補正しているため同じ体成分でも補正によって数値が変動。(実際に年齢や性別を変えると測定値が大きく変動した)
③両手両足で測定する高価なタイプ。
人体を5つの円柱(右腕・左腕・体幹・右脚・左脚)に見立てて、各部位のインピーダンスを単独で測定するため正確に測定できる。
全身に低周波と高周波の交流電流を組み合わせて流すため、細胞内水分と細胞外水分を分けて測定できる。
年齢や性別、人種等で補正しないため、同じ体成分の人は同じ数値が算出される。(実際に年齢や性別を変えても数値は変動しなかった)
以上のことを踏まえ、③のInBody270が最も正確であると推認されます。
正確なことは重要ではありますが、家庭用の体組成計であっても、基準値を決めて傾向管理していくことが重要であると思います。
数値にこだわりすぎると本質を見失うことがあります。
大切なことは見た目であり、健康であるということです。
しかし、パーソナルジムROCKSは、本気でカラダを変えるためのジムです。
より正確に身体を測定して、会員様個々に応じたプログラムを作成できるよう高精度のInBody270を導入しております。
また、測定値はグラフとなって傾向管理が可能で、自身のスマホのアプリでいつでも閲覧できるので、モチベーションの向上にひと役買っております。
見た目の改善が一番大事ですが、数値でも納得してもらえるよう指導しておりますので、今後ともパーソナルジムROCKSをよろしくお願いいたします。