トレーニングと月経前症候群(PMS)の関係について

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こんにちは。パーソナルジムROCKS澤村英希です。

私は男性トレーナーですが、ROCKSには女性会員様が多数在籍されています。

男性と女性は、見た目だけでなく、ホルモンバランスなど違いは多く、トレーニングを指導する上で異性についての理解は不可欠であります。

今日は、月経前症候群 (PMS)と運動の関係についてお話ししたいと思います。

PMSに悩まされている女性の方は多いと思います。

PMSとは、月経前に、疲労感、苛立ち、肌の痒み、不安、落ち着きのなさ、攻撃性が増す、集中しにくくなる、寝付きが悪くなる、無性に甘いものが欲しくなる、足首がむくむ、腹部が張る、赤ら顔になる、便秘になる、乳房が痛むなどの症状が現れることを言います。

必死で乗り切らなければいけない、男性にはわからない大変な症状です。

女性は一生の間に月経を400回から500回ほど経験します。

その数だけPMSを経験すると言う事の苦しみは想像絶します。

少しでも緩和できる方法はないのでしょうか。

成人した男性のホルモンレベルはほぼ一定ですが、女性の場合は月経や妊娠閉経などホルモンレベルは変動し続けます。

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンがあります。

これらのホルモンは月経を基準に月単位で変化します。

エストロゲンは排卵期の直前に基準値の5倍にまで増え、その後2週間ほど増減し、月経が始まると安定します。

プロゲステロンは排卵後に断続的に増え始め、月経直前にピークに達します。

そして、妊娠中のエストロゲンは通常の50倍にまで増え、プロゲステロンは10倍に増えます。
閉経後はどちらもほとんど出なくなります。

これらのホルモンの変化がPMSの症状に影響を与えているのでしょうか。

PMSになる人とならない人の違いは、これらのホルモンの量によるものではなく、これらのホルモンの変化が招く、脳神経のホルモン変化に起因するようです。

と言う事は、脳内のホルモンバランスを整えればPMSの症状が緩和される可能性があるのではないかと言う仮説が浮かび上がります。

脳内ホルモンのバランスを整える方法の1つとして、トレーニングが挙げられます。

その理由は、トレーニングをすると血流中のトリプトファンのレベルが上がり、それに伴って脳内のセロトニン濃度が上がるからです。

トリプトファンとは、必須アミノ酸の1つでセロトニンの材料となるものです。

セロトニンとは、幸せホルモンと言われる脳内で作られるホルモンの一種で、これが分泌されると自律神経を整えてくれます。

トレーニングは、他にもセロトニン以外のホルモンバランスも整える効果があります。

PMSに悩まされる女性にとって、トレーニングは唯一の解決策ではないとしても、トレーニングで脳内ホルモンのバランスを整えることによって、八方塞がりに思える状況にどう向き合えばいいかを教えてくれるのではないかと思います。

単純な問題で無いことは承知していますが、トレーナーとしてトレーニングが与える良い影響については研究し続けなければならない課題です。

パーソナルジムROCKSでは、トレーニングをすれば全てが解決するというような精神論的な指導は行っておりません。

状況によってメニューを大幅に変更したり、トレーニングを延期したりなど、トレーニングによってマイナスの影響を受けると言うことがないよう最善を尽くしています。

効果のあるトレーニングや、良い体を作れる食事管理の指導だけでなく、お客様一人ひとりの個別の悩みに対しても全力でサポートしておりますので、パーソナルジムROCKSをよろしくお願いいたします。

以下、参考文献

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